バブル期には地価だけでなく建物自体も異常なまでに高騰することとなり、バブル崩壊後に
は100分の1まで価値が下落した物件もありました。
今現在2~3億円程度で取引されているような物件が200億円まで評価が上がったわけです
から、いかに当時が過熱していたかがうかがえます。
当時は土地神話が根付いていたので土地は永遠に上がり続けると多くの方々が信じていま
した。このため不動産から得られるインカムゲインは重要視されていませんでした。
土地の値上りによるキャピタルゲインが最も重要視されていましたので、この時代の不動産
の評価は取引事例法が中心でしたが、上述したケースを多数生む元凶となりました。
以降、不動産の評価に対する目が厳しくなったのはいうまでもありません。
土地の値上がり益は当然のことながら期待できません。しかし、不動産が大幅に値下りする
ことで新たな投資の旨みが生まれることになったのです。
値下りした不動産を投資すると不動産そのものが生み出す利益だけでも十分大きな収益を
あげることができるようになり、以後インカムゲインが重要視される時代になったのです。
そこで不動産の評価法として「収益還元法」が主流となったわけです。収益還元法で不動産
から収益にもとづいて不動産の価格を決めますので今の時代にはピッタリです。
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