サブプライムショックにより一般の住宅だけでなく、ついに商業不動産まで飛び火すること
となり、今年に入ってから3ヶ月程度で銀行が50件以上破綻しております。
米国は大量にドルを刷ったことによって、市中に資金を流すことが目的だったわけですが、
一般の融資に回らずに、株式や債券などの証券取引の資金として使われています。
このため、失業率は依然として高止まりした状態にあります。今後再び米国は史上最高値
を更新することがあるかもしれませんが、金融危機第二段を迎えることもありえます。
そんな中で、米国では不動産を取得するための手段として用いられるノンリコースローン
の申請する方法について、簡単ではございますが解説させていただきます。
ここ数年で、実際に国内でもノンリコースローンが浸透しつつありましたが、今ではノンリ
コースローン自体が多様化してます。対象となるエリアは3大都市圏が中心です。
基本的に資産規模は5億円前後の物件が中心となっているようです。また、LTV比率は
70~80%が中心です。返済方法に関しまして最終支払時に元金を一括返済します。
そして、再度借入を申請する場合は、新たに設定される融資条件をパスできればリファイ
ナンスが適用されます。しかし、リファイナンスを受けることができない場合もあります。
一方、倒産リスクを回避するためにSPV(特別目的事業体)を設立し、そのSPVに融資を
行うこいます。上述したことからもお分かり頂けるとおり、銀行側から提示される融資
条件に関しては通常のアパートローンよりも厳しい条件が課されています。
そして、
金利が高く設定されている関係から、キャッシュフローを考えた場合、5億円の
物件でもフルローンを組むため、担保評価は6億2,500万円以上は最低でも必要です。
ですので自己資金の少ない投資家にとって依然として敷居が高いのです。
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