不動産ファンドの融資状況を確認する - 不動産ファンドが分かる不動産投資入門

今回はSPE（特別目的事業体）が資金調達を行なうための手段の一つである、ノンリコース
ローンの仕組みと融資を受ける問題について簡単ではございますが解説させて頂きます。



一般的に銀行が側が企業への貸し出しする際には、担保とは別に企業がおこなっている
事業の収益性を評価したうえで、一定の資金を企業へ貸しだします。



そして、ノンリコースローンは一般的なローンとは性質が大きく異なり、SPE自体は、不動産
を証券化するための受け皿でしかありませんので、不動産以外の特別な資産はないです。



ですので、不動産が生み出すであろう賃貸による定期的に得ることができる収益や、不動産
そのものを売却することで得られる資金からローンの返済に充当します。



しかし、注意しなければならない点があります。比較的景気が良い場面では銀行側も積極
的にローンを認めてくれますが、一点して景気が悪化すると融資を規制します。



バブル崩壊後の不良債権処理に膨大な時間を費やすことを余儀なくされた経験から、仕方
がない面もありますが、一気に資金難に陥る可能性があります。



いくら収益性の高い物件を多数保有しているからといっても、銀行融資のバランスが良くない
と後々ツケを支払うことになりますので、過剰に融資を受けていないか必ず確認しましょう。


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