不動産ファンドのリスクは大きく2つに分けることができます。一つは
ファンドが運用している不動産そのものに対するリスクと、もう一つは
不動産ファンド自体のリスクです。
今回は、不動産に関するリスクについて誠に簡単ではございますが
解説させていただきます。今現在、多くの不動産業者が苦しめられ
ているのはリファイナンスできなくなっていることです。
どういう意味かといいますと、金融機関が融資に対する規制を厳しく
したために、これまで通りの融資が受けられなくなってしまったことに
よって大きな弊害を実際に受けています。
2006年以降、不動産価格が急騰した背景には外資が首都圏を中
心に積極的に投資していたことによる影響が大きいです。
急激に不動産価格が上昇するものですから、国内の不動産業者も
慌てて物件取得を急いでしまったわけです。
あの当時は金融機関の融資規制もゆるかったのでレバレッジを高
めて投資することが実際にできました。
しかし、2007年にサブプライムローン問題が浮上したことによって、
外資の多くが撤退することを余儀なくされたため、これまで投資して
いた物件を処分し始めたわけです。
当然のことながら不動産価格はこれまでにない速さで一気に下落す
ることとなりました。そんな中で、金融機関の融資規制が強化された
ため、資金調達のために保有している物件を売りに出したのです。
思うように売れない中で時間が経過するとともに不動産価格は下落
することとなり、売却した時には当初の予想を大きく下回る価格での
売却を余儀なくされてしまいさらに苦しめられることになったのです。
こういった不動産と不動産を取り巻く環境が大きく変わることが一番
のリスクであると考えるべきだ思います。
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