不動産ファンドに組み入れられている各種不動産の時価総額を
合計したものが不動産ファンドの純資産価格です。
こうしたことから、REITなど証券取引所で取引されている不動産
ファンドの場合は、取引価格が純資産価格を下回っている場合
は割安に評価されていると判断できます。
ですので、今現在のように世界的に景気減速局面にある場合は
その他の要因と合わせて検討する必要があるので、一概には言
えませんが、この状態にあれば買い材料となります。
また、反対に取引価格が純資産価格を上回っている場合は割高
と判断できるので売りの材料となります。
しかし、残念ながら日本国内の不動産の価格を個人が算出する
ことは出来ませんので、実際に不動産を売却してみないことには
正確な価格が分らないという不透明さがあります。
ですので、REITの場合は上場したからといって飛びついてしまい
ますと、今の時期は余計に痛い思いをする可能性が高いです。
また、これほどまでに金融市場が長期間に渡って低迷してしまう
と回復するのにさらに長い期間が必要となります。
このため、今後不動産市場も低迷する可能性が高いので、配当
利回りが高いからといって投資してしまうのは危険です。
配当利回りを狙って投資するのは、決して悪いことではないので
すが、REIT市場全体が大きく低迷する可能性が依然として高い
だけに、十分注意する必要があります。
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